手術看護師の仕事について
7月12
手術がメインとなる脳神経外科には、脳、脊髄、末梢神経系、脊椎などに関するもので、さらに脳神経内科と外科に分かれます。脳内出血や脳腫瘍、くも膜下出血や頭部外傷、頭蓋骨骨折、小児及び先天性奇形にも対応し、さらに腰椎椎間板ヘルニアや脊髄腫瘍などその範囲は広いです。
脳神経外科というとあまり聞き慣れず、とっつきにくいような気もしますがくも膜下出血や脳卒中、ヘルニアと聞くとなんとなくイメージが湧くと思います。救急搬送されてきて手術をすることも多いので、脳神経外科で勤務する看護師は手術室看護師になることがあります。一刻の猶予もない緊迫した雰囲気の中、時間との戦いとなるのです。
この手術室看護師は普通の看護師とは仕事内容も違うのでつぶしが利かないとよく言いますが、要は手術のときに医師や手術のサポートを行う役割を果たします。よくテレビドラマで医師がメス、と言って手を出すシーンがありますが、そのときメスを渡すのが手術室看護師です。ですので手術の内容を把握して何が必要なのかを理解して覚える必要がありますし、医師によって癖などもあるのでそういったところも見ていくと仕事にやりがいも感じていくのではないでしょうか。また、脳卒中などの病気の処置を行うので、術後の経過ももちろん見ていきます。脳の病気をすると後遺症が残ることがあり、体の半分が麻痺したり動きづらくなったり、言葉がうまく出てこなくなったりもします。そうしたリハビリを行うこともありますし、お世話もするので介護職に近い感覚があるかもしれません。ですので脳神経外科勤務の看護師はそうした患者の気持ちや言いたいことを察する観察力が必要になります。